今度のカンブリア宮殿に登場するのはナガオカケンメイ。
“長く使えるよいもの”ばかりを扱っているD&デパートメント会長である。
地方に住んでいるためにこうしたデパートがあることなど知らなかった。
確かに大量生産大量消費の時代になって久しいが、そうした生活に食傷気味になっているのも確かである。
長く使える良いものならばぜひ購入してみたい。
ナガオカケンメイ氏とD&デパートメントについて調べてみることにした。
ナガオカケンメイプロフィール
生年月日:1965年2月15日
本名:長岡賢明
出身:北海道室蘭市
学歴:1983年:愛知県立半田工業高等学校建築科卒業。
経歴:
1990年:「日本デザインセンター」入社
1997年:ドローイングアンドマニュアルを設立。
2000年:東京・世田谷でデザインとリサイクルを融合した新事業「D&DEPARTMENT PROJECT」を開始。
2003年:世界を代表するクリエイターの声を収録した日本初のインタビューCDレーベル「VISION’D VOICE」をスタート。
2009年:各都道府県の個性を1冊に収録したデザインガイドブック「d design travel」の発行スタート。
2013年:初の海外パートナーショップ「D&DEPARTMENT SEOUL」をオープン。
D&デパートメントとは
約20年間、グラフィックデザイナーをやってナガオカケンメイ氏がこのデパートを作ったきっかけが缶コーヒーのデザインだったという。
いくら僕らが机の上でいいデザインをしても、それを決定する仕方なり、消費者の買われ方なりがすごいバラバラである。
引用:http://www.kobegakkou-blog.com/blog/2004/03/post-0071.html
確かに缶コーヒーのデザインを見る機会というのは一瞬である。
それは缶コーヒーを購入するとき。
まあ、たいていはこんな感じだわな。
選ぶときにこの間のデザイナーのことを考えて選ぶ人はいないだろう。
でも一つ一つはかっこよくないか?
結局はスーパーやコンビニでメーカーの力関係や店の都合でテキトーに並べられてしまう。
結局その缶コーヒーは、某大手スーパーみたいなところで「こういうふうにデザインを変えなさい。そうじゃないと売れません」と言われ、デザインを変えざるをえない。それで「これは誰がデザイナー?」と……。プロデザイナーとしてデザインしたつもりが、売り場の人たちがデザインを変えていくという現状を受けて「これは売り場をデザインしないと、デザイナーは食ってけない。デザイナーは消費の現場を心配すべきだ」というふうに思いました。
引用http://www.kobegakkou-blog.com/blog/2004/03/post-0071.html
そこで作ったのがD&デパートメント。
グラフィックデザイナーが作ったデザインの百貨店である。
現在店舗は大阪をはじめ国内外に11店舗(北海道店、東京店、富山店、山梨店、静岡店、京都店、大阪店、福岡店、鹿児島店、沖縄店、韓国・ソウル店)ある。
将来的には47都道府県に1カ所づつ作り、全国的な規模で「息の長いその土地らしいデザイン」の発掘、紹介をしていくらしい。
詳しくはこちらを見てもらいたい。
D&デパートメントの扱っている商品は?
D&デパートメントの扱っているのはロングライフ商品。
文房具から、キッチン、食器、家具、収納、インテリア・生活雑貨など多岐にわたる。
最近出てきた流行のものではない。
以前から大々的に宣伝されるでもなく、
でもみんなが知って、使っているような、そんな製品だ。
例えばこんなもの。
ぺんてるのサインペン108円。
ロングライフ歴52年
バイヤーはナガオカケンメイ本人。
横にすれば太い線が描け、縦にすれば細い線が描ける。そんなペンは実はそうないんですよね。だからこその隠れたロングライフ文具だと思います。
みんなが気付かない優れた商品が並んでいたりする。
これらを見るだけでも楽しい。
ぜひデパートに行ったつもりで見てほしい。
ナガオカケンメイおすすめの商品がずらりと並んでいる。
http://www.d-department.com/jp/
D&デパートメントの評判は?
まだ全国区ではないが、出店している地域では地元の人たちに受け入れられているようだ。
ずっと行きたかったD&DEPARTMENT TOYAMA。やっぱり良い空間でした。 pic.twitter.com/I32zaJznpz
— K (@Kei_Skmt) 2015, 9月 19
わたしとしてはD&DEPARTMENT滋賀を待ち望んでいるんですけど
— 手下沼のあちちち (@By_FREE_MIND) 2015, 9月 17
今日も、気になっとったとこ巡り〜♩♩♩ D&DEPARTMENT KYOTO !!! ロングライフデザイン、わたしももっと心がけよう! pic.twitter.com/um4bc5Z8f4
— masami * (@529masami) 2015, 9月 15
どこか懐かしく、ゆっくりした空間や時間を過ごせるようだ。
うちの方にもできないかな。